Jewelry Care Guide

Pins never unfit you
you can wear them your whole life

Ruth Krauss, Open House for Butterflies

ジュエリーは大切にお手入れをしていただくことで、美しさを維持できるだけでなく、何世代にも渡ってお使いいただけます。
このページでは、ジュエリー製品をお使いいただく上でご注意いただきたい点、お取扱い方法や、修理についてご説明します。

経年変化について

仕上げを施したばかりの煌びやかな姿も美しいものですが、その後のご使用や経年による変化は、ジュエリーにより一層の魅力を加えます。

ただし、ゴールドやシルバーなどの貴金属は、金属の中では比較的柔らかく、デリケートである点に注意が必要です。
また、宝石の中には、特殊な処置を施されたものや、熱・乾燥によって劣化するものがあり、素材に合ったケアが求められます。

日常でのご使用について

muskaの全てのジュエリーは、「小さな同志」というコンセプトのもと、日常に寄り添うデザインで作られています。

より長くお使いいただくためには、結婚指輪など常時着用することを前提に作られたものを除き、一日の終わりにはジュエリーを外していただき、適切に保管してください。

洗剤、化粧品、プールの塩素、温泉、海水などは、宝石類だけではなく、貴金属に対しても変質や変色などのダメージを与える恐れがあります。
また、着用されたままでの睡眠や入浴は、ジュエリーの変形を招く恐れがあります。

お直しについて

muskaのジュエリーには、保証期間と、リングの場合はサイズ変更期間が設けられています(ただし、デザイン上、一部のリングは除きます)。
また、保証期間終了後も、有償にてお直しを承っておりますので、長い期間、安心してお使いいただけます。

リングサイズの変更は、リングの形状を維持する観点から、おおむね2号ダウンから2号アップまでが調整可能な範囲です。ただし、リングの形状・太さ、彫りの有無などにより実際にどの程度お直しができるかは、リングによって異なりますので詳しくはご相談ください。
ただし、度重なるお直しは、リングに継ぎ目を増やし、本来のかたちを損ねたり、接合部に色ムラが出来てしまう原因ともなります。
そのため、長くお使いいただくためには、サイズ変更を度々行うことは望ましくありません。

保管、お手入れについて

ジュエリー同士、あるいは他の硬いものとの接触により傷や変形を招く恐れがありますので、ケースやポーチ、柔らかい布でくるんで保管してください。
宝石によっては光や紫外線、極度の乾燥を避けるべきものがあります。「宝石別のケア」をご覧ください。

muskaのジュエリーは、表面に独自のシルクサテン加工が施されています。

汗、化粧品、ほこりなどの汚れは、柔らかい布やセーム革で優しくから拭きすることで除去できますが、強く、もしくは頻繁に磨きますと仕上げの質感が消えてしまいますので、汚れがついた時にとどめてください。
宝石の表面も同様に柔らかい布やセーム革で優しくから拭きしてください。

宝石別のケア

ダイヤモンド

ダイヤモンドは極めて硬い宝石ですが、ダイヤ同士で傷をつけあったり、結晶面に平行の力が加わることで割れたりすることがあります。他の宝石同様、衝撃を与えないようにご注意ください。

  1. セーム革や柔らかい布で優しくから拭きをしてください。

  2. ホームクリーニング」を参考に水洗いが可能です。

サファイア、ルビー、ガーネット
  1. ホームクリーニング」を参考に水洗いが可能です。

  2. パパラチャ・サファイアは紫外線により退色・変色の恐れがありますので、保管場所にご注意ください。

エメラルド

エメラルドはその性質上、一般にオイルや樹脂の含浸処理が行われています。これらの流出を防ぐためにも、特別な注意が必要となります。

  1. 洗剤、温水、超音波洗浄機の使用は避け、から拭きのお手入れにとどめてください。

  2. 衝撃に弱く、落下や衝突によって割れを招く恐れがあります。

  3. 高温や乾燥する環境での保管は避けてください。

オパール

オパールは水分を含む構造上、乾燥に弱い性質を持ちます。硬度も高くないことから、使用や保管にはご注意ください。

  1. 洗剤、超音波洗浄機の使用は避け、から拭きのお手入れにとどめてください。

  2. 衝撃に弱く、落下や衝突によって割れを招く恐れがあります。

  3. 高温や乾燥する環境での保管は避けてください。

タンザナイト、ペリドット

いずれも比較的軟らかい宝石のため、表面に傷がつく恐れがあります。使用や保管にはご注意ください。

  1. ホームクリーニング」を参考に水洗いが可能です。超音波洗浄機の使用は避けてください。

  2. 衝撃に弱く、落下や衝突によって割れを招く恐れがあります。

さんご、ターコイズ(トルコ石)

さんご、ターコイズとも酸やアルカリに弱い性質を持ちます。

  1. 使用後は汗や皮脂を柔らかい布で優しく包むように拭き取ってください。から拭きのお手入れにとどめてください。

  2. 衝撃のほか、擦れにもご注意ください。擦れが重なることで表面の光沢が失われます。サンゴに関しては表面の研磨が可能です。

  3. 多孔質で吸水するため、水分を避けてください。

  4. 高温や乾燥する環境での保管は避けてください。

パール

パールは手入れが不可欠な唯一の宝石です。汗や皮脂の持つ酸性が、パールの主成分である炭酸カルシウムを溶かし、光沢を失わせるためです。

  1. 使用後は汗や皮脂を柔らかい布で優しく包むように拭き取ってください。から拭きのお手入れにとどめてください。

  2. 汗や皮脂の他、化粧品、温泉など多くの化学物質に対して耐久性がありません。

  3. 日光や紫外線を長期間当てますと、黄ばみが生じます。

  4. 乾燥や湿潤の環境での保管は避けてください。

ホームクリーニング

貴金属だけのジュエリーや、上記でホームクリーニングが可能と記載されている宝石の場合は、ぬるま湯と中性洗剤でのホームクリーニングが可能です。ただし、以下に該当するものは避けてください。

  • 例えばトラピッチェ結晶など、インクルージョンによるラインが多い宝石

  • ビーズ状の宝石やパールがついているもの

  • ボタニカルピアスなど、中が空洞になっていて、水分が溜まってしまうような構造のデザイン

  • 糸などが使われているもの

中性洗剤は香料や保湿剤の添加されてないものをお使いください。半年から1年に1回を目安に行うことをお勧めします。

  1. 40℃以下のぬるま湯に、中性洗剤を適量入れ、その中にジュエリーを浸ける

  2. チェーンの繋ぎ目などは、柔らかい絵筆やハケなどで軽くこする

  3. 5分程度で汚れが浮き上がるので、その後、真水で良く洗い流す(シンクへの落下を防ぐため、ザルや茶こしを使う)

  4. きれいなティッシュで優しく水気を拭き取ったあと、別なティッシュを複数枚重ね、その上に完全に乾くまで置いておく

超音波洗浄機は適切に使うことで宝石の輝きをよみがえらせることが出来ますが、エメラルド、ペリドット、オパールなど衝撃に弱い宝石もありますので、お客様自身で取り除けない汚れがある場合はご相談ください。

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