夏目漱石の『夢十夜』の6番目のエピソードである「第六夜」において、運慶は一寸の躊躇いも無く、鑿と槌とをリズミカルに使って仁王像を彫り出していきます。その様子を見た見物人は、「眉や鼻が木の中に埋まっているのを、鑿と槌の力で掘り出すまでだ。」と表現しました。
私たちの「第六夜」という会社名は、この物語に由来します。なぜなら、ものづくりを行うものとして、「“目には見えないけれども、既にそこに在るもの”を丁寧に掘り起こしていく」という感覚をとても大切にしているからです。
美しくタイムレスなものづくりを通じて、幸福なエネルギーを循環させることが私たちの使命です。
広島県出身。早稲田大学第二文学部 表現・芸術専修卒業。
大学で西洋美術史や美学を学ぶ一方、アンティークビーズを用いたアクセサリーを制作し始める。大学卒業後、本格的なジュエリー制作を志し、彫金職人に師事。
2012年、ジュエリーブランドmuskaをスタート。
古来ある美と概念を現代の装飾に落とし込むことをデザインの基本的な考えとしている。